研究

研究概要

新しい治療法の開発は、腫瘍内科の主要な研究テーマです。このため、抗がん剤およびその副作用対策薬剤の第I-III相と市販後臨床試験に関して、積極的に取り組んでいます。第III相試験は、各種がんの診療ガイドラインを変更するような新しい標準的治療法を確立するために極めて重要な臨床研究ですが、大規模に多数例を研究に集積する必要があり、多施設共同試験グループが必須です。腫瘍内科は、欧米のグループに匹敵する業績を上げている Japan Clinical Oncology Group (JCOG) 、West Japan Oncology Group (WJOG)などの日本を代表する研究グループの活動を主体的に担っています。城北地区の基幹病院が集まった肺がんの多施設共同試験(LCEN)の企画・遂行を通して、実地医療の中で質の高い臨床研究の方法論を展開しています。また、抗がん薬のみならず、支持療法の薬剤も含め、新規薬剤の治験も積極的に行っています。現在、Clinical Research Coordinator(CRC)ナースとの連携で、治験を含めた施設臨床試験を、常時20種類ほど動かしています。院内でのインハウス研究として、EGFR変異、 k-ras変異などの分子マーカーによる治療法の選択、 Drug delivery system (DDS) 修飾による抗がん剤治療効果の増強、通院在宅がん医療の質の向上と効率化、地域におけるがん医療の向上に向けた連携と情報共有、分子マーカーも含めたがん検診の新しい方法論の検討などをテーマに各々分担して研究を進めています。これらの研究の一部は、厚生労働省、文部科学省などの公的研究班として学内・学外の研究者と連携して実施しています。

業績

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