グループについて
臨床
糖尿病・脂質異常症を主とする代謝性疾患および下垂体・甲状腺・副甲状腺・副腎などの内分泌疾患の診療に携わっている。当科が診療する外来患者数は2,000 人を超え、循環器科・腎臓内科・眼科・産婦人科、脳外科・泌尿器科・外科・耳鼻咽喉科などとも連携して患者の全身管理や治療の質の向上に力を注いでいる。入院診療では、自診療科の患者の治療のみならず、他診療科からの紹介患者の治療・管理を行い、さらに総合内科を構成する科のひとつとして一般内科患者の治療にも携わっている。
内分泌代謝・糖尿病内科全体のカンファレンス(症例検討会)は火曜日午後4 時から、他科からの紹介糖尿病患者のカンファランスは金曜日午後4 時半から、甲状腺エコーカンファランスは土曜日午前に行っている。火曜日のカンファランスでは、医師以外に、栄養部、薬剤部、検査部、リハビリテーション部などのスタッフや学生も参加し、充実した症例検討を行っている。この参加メンバーからは、日本糖尿病療養指導士も数多く輩出している。
板橋区・北区を中心とした近隣地区医師との病診連携の会「TJ-DM NET」を開催するとともに、糖尿病患者会「二輪草の会」を運営し、さらに毎年11月には「帝京大学糖尿病デー」を行い、患者・家族教育にも努めている。
研究の紹介
- 個体の栄養代謝におけるオートファジー・リソソーム経路の生理的役割と病態意義の解明
- GWASにて見出された脂質異常症と関連する新規候補遺伝子の機能解析
- 多臓器連関による代謝調節に与えるステロイドの影響の解明
- 核内受容体等のリガンド依存性転写因子の活性に影響を与える物資の探索およびその臨床的意義の検討
- 原発性脂質異常症の遺伝子解析とオミクス解析
- 重症高中性脂肪血症による急性膵炎に関与する因子の解明
- 種々の内分泌疾患における血中エクソソーム上の蛋白の解析
- アポ蛋白Dと糖尿病合併症の関連
- 血糖管理に関わる諸周辺因子(内服・注射アドヒアランスや配合薬処方等)の検討
- 抗甲状腺薬がもつ甲状腺外作用の検討
- 視床下部・下垂体・副腎系(HPA axis)の機能評価のための新規マーカーの検討
- 内分泌臓器の偶発的腫瘤に対する,AIによる機械学習での画像解析と予後予測の検討
- 大規模データベースを用いたホルモンや代謝マーカーの季節性変動や日内変動に関する研究