グループについて
主な診療内容
外来診療
外来診療は、HIV感染症を中心に、その他病院内外から紹介された感染症を疑う患者様の診療を担当します。また、予防接種の案内等も当科で行っています。
HIV感染症
当科で診断した方以外にも、院内他科で診断された方、また他院や保健所などで診断された方など、広く受け入れ当科で診療しています。当院には専門医が複数在籍しており、診療経験も豊富です。正確な知識の提供、薬物治療を行っていきます。他の感染症合併や慢性疾患(高血圧や糖尿病、骨粗しょう症など)の診療も合わせて行っています。
また、当科は土曜日午前にも外来を行っており、遠方の方や平日ご多忙の方にもアクセスしやすいよう対応しております。
発熱
発熱の主な理由は感染症です。一般的な上気道炎であれば、数日で軽快しますが、長引く発熱や検査などをしても原因のわからない発熱について、問診や身体検査、血液検査やレントゲン・CT検査等で診断をつけ、必要に応じ、治療を行います。感染症疾患でない場合も、他の内科を含む他科と連携をとり、適切な診療を行います。
結核(主に肺以外の病変)
結核は全身病といわれ、肺以外にも血液やリンパの流れや気管枝や腸管などの中空の管を通って結核菌は全身どこにでも拡がることが出来ると言われております。主にリンパ節や骨病変としての脊椎カリエス、また副腎結核なども有名です。各科で結核感染が疑われ、診断された場合、連携を取りながら、当科で治療を行います。
インフルエンザ
主に12月から2月ごろにかけ、流行するインフルエンザいウイルスの感染によって引き起こされる疾患です。インフルエンザにかかると38℃以上の急な発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、倦怠感などの全身症状が、一般の風邪と比較し強く表れるのが特徴です。自然軽快する場合も多い疾患ですが、高齢の方や心臓、肺にご病気をお持ちの方などは重症化したり、肺炎などの合併症をおこしやすいことも知られており、当科では患者様の病態に合わせた適切な診療を行っております。
入院診療
感染症内科は、入院診療では総合内科の一員として、他の専門内科と協力し、感染症を中心に、様々な疾患の診療を行っています。
重症感染症
重症敗血症、肺炎、感染性心内膜炎など、様々な重症感染症の診療を行っております。感染症内科固有の病床ではございませんが、当科は総合内科のなかの1診療科であり、総合内科病棟で感染症診療を行うことが可能となっております。実際に広く感染症疾患を受け入れ、診療を行っております。
他科コンサルテーション
治療に難渋している患者様や診断に苦慮している患者様などについて、各診療科から広く相談を受け、対応しております。担当医とディスカッションを行い、必要に応じ検査などの提案をしたり、抗菌薬の変更や容量調整を提案するなど、連携を取りながら診断および治療を行っています。
学術活動の紹介
基礎と臨床の両面から研究を行っています。現在の研究の主要なテーマは以下の通りです。
- 敗血症の新規バイオマーカーの統合的解析
- インフルエンザの診断・治療に関する疫学的解析
- 多剤耐性菌の保菌の制御に関する臨床因子の解析
- C. difficle 腸炎の発症の分子機序および疫学的解析
- HIV 感染症に伴う生活習慣病の発症機序とその制御
- HIV 脳症に関する臨床的研究
- 血流感染症の疫学的解析
学会参加
これまで感染症学会総会やAIDS学会を中心に国内学会への参加を行ってまいりました。また近年は積極的に国際学会へ参加し、海外で発表する機会も数多く得ております。
論文発表
当院は多くの症例を担当することが可能であり、大学病院という特性上特殊な感染症を診療する機会にも恵まれております。そのため、より多くの臨床報告・研究をすることが可能となっております。また、大学病院として独自の研究室を有しており、基礎研究も積極的に行っております。