研究の紹介

腎臓学の研究分野も上記の4 分野と同一線上にあり、いずれも欠かすことが出来ない。現在進行中のテーマのいくつかを列挙すると、各種腎炎モデルラットにおける蛋白尿の発生機序、ネフローゼ症候群や閉塞性動脈硬化症のLDL アフェレシス、慢性腎不全の進行因子の解明、高尿酸血症の意義と治療などが挙げられる。スタッフの充実とともにミネラルコルチコイド研究および高血圧に関する研究の進展が期待される。臨床
研究として種々の病態における尿exosome 解析を行い、とくに心不全時のAQP2 の発現変化を検討している。臨床試験もいくつかRCTとして進行している。CKD の後向きコホートを完成し、CKD の進行因子を中心に統計解析して論文化している。

腎では研究と臨床が非常に密接に関連しており、from bench to bedside あるいはその逆ということが自然と行われる点も専門分野としては特異的と考えている。しかもまったく侵襲のない尿という検体が得られるという特徴がある。これからも腎臓学の解明に少しでも貢献できる研究室になるように努力する。

業績

コメントは停止中です。