大学院・後期研修のご案内

2023年度 医学研究科 緩和医療学特論Ⅰ 講義日程

 

月日 時間 講義タイトル 担当者
8/28(月) 16:35~18:05 緩和医療における医療ソーシャルワーカーの役割
宮本博司 MSW
(医療福祉相談室 課長補佐)
18:20~19:50 心不全の緩和ケア
横山直之 教授
(板橋・内科)
8/29(火) 16:35~18:05 緩和的抗がん治療(1)  ~内科的治療を中心に
渡辺温子 病院准教授
(緩和)
18:20~19:50 非がん疾患の緩和ケアと在宅医療
      
平原佐斗司講師
(外部講師)
20:05~21:35 緩和的抗がん治療(2) 消化器症状とその対処    ~緩和的外科的治療
宮澤光男 教授
(溝口・緩和)
8/30(水) 16:35~18:05 身体的問題(1) ;痛みとその対処
     
有賀悦子 教授
(緩和)
18:20~19:50 身体的問題(2) 呼吸症状の評価とマネジメント~多職種でどう支えるか、苦痛緩和のための鎮静をどう考えるか~
      
田中桂子 講師
(外部講師)
20:05~21:35 精神的問題とその対処
栃木衛 講師
(外部講師)

新世代の緩和ケア医を育成します

緩和ケア医に求められるスキルは、近年大きく拡がっています。
がん性疼痛を始めとする様々な症状への対処ができるのはもちろんのこと、がん治療や高齢者医療に関する深い知識、エビデンスに立脚しつつ患者さんの想い・物語を尊重する姿勢、主治医だけでなく多職種の医療従事者との調整力など、幅広いスキルが求められます。
本講座では、こうした新しい時代のニーズに対応できる緩和ケア医を育成すべく、大学院(医学研究科 博士課程)コースを開講しています。

現代の緩和ケアがカバーする領域は、がん治療・支持療法、高齢者医療、慢性疾患終末期のケア、社会的資源への橋渡し、意思決定支援、家族ケア、サイコオンコロジー・心理支援、チーム医療・医療従事者へのケア、サバイバーシップなど多岐に渡ります。

 

Multi-board型の緩和ケア医とは

がん診療における早期からの緩和ケアの必要性が認識される中、がん治療と緩和ケアはより密接な関わりを持つようになっています。加えて、

・ がん治療の複雑化に対応した、きめ細やかな支持療法の必要性
・ 分子標的治療薬に代表されるがん治療の低侵襲化・長期化
・ がん治療中に起こる様々な心理・社会的問題

といった動きは、いずれもオンコロジーと緩和ケアの融合(integration)を要請するものです。

本講座では、オンコロジーの臨床経験を持った緩和ケア医の育成に取り組んでいます。例えば以下のような資格、あるいはそれに準ずる臨床経験を持つ医師を歓迎します。

・ がん薬物療法専門医
・ 血液専門医
・ がん診療に関連した臓器専門医(例:呼吸器専門医)+がん治療認定医
・ 総合内科専門医+がん治療認定医

※ 上記のような資格がなくても、これまでのがん診療のスキルに応じて柔軟にカリキュラムを検討することが可能です。心不全などの慢性疾患に携わった経験が豊富な先生も歓迎いたします。

患者さんやその家族は、医療従事者が考える余命にかかわらず、みな「生きる希望」を持っています。患者さんの命を助けるために打ち込んだ経験のある医師だからこそ、限られた時間の中で生きる患者さんにできることがあります。これまでがん治療で培われてきた経験を、緩和ケアという場でさらに活かしていきたいという先生をお待ちしています。

 

大学院(医学研究科 博士課程)のモデルコース

1年次は帝京緩和ケアチーム、2年次は関連病院の緩和ケア病棟で緩和ケアの基礎と実践を学びます。3年次以降は再び帝京緩和ケアチームに属しながら研究活動を行い、緩和医療専門医および学位の取得を目指します。

● 大学院入学時点でのがん診療の経験によっては、1年次に本学腫瘍内科での研修を行うことも検討する場合があります。
● 外勤は必須ではありません。各自の事情(家庭状況、経済面など)により相談に応じます。既に非常勤として勤務している医療機関がある場合は、その勤務を外勤として継続することも検討可能です。
● 優れた原著論文の執筆など所定の要件を満たした場合、早期修了(3年間)の適用を受けられる場合があります。

大学院生の募集は通常9月頃と1月頃に行われます。最新の募集要項や履修要項は、大学院(医学研究科)のWebサイトをご覧ください。
緩和医療学講座の大学院に関する質問のほか、医師としてのキャリアの相談などでも構いませんので、本講座にご興味がございましたらお気軽に kanwa●med.teikyo-u.ac.jp(●を@に変換)までお問い合わせ下さい。

 

後期研修のご案内

総合診療を含む基本的な内科学や腫瘍学のスキルの上に、専門的な緩和医療を習得することを目指します。緩和ケアチーム診療を通して緩和医療を学び、さらにチーム運営や多職種教育方法も身につけ、学会発表や研究にも取り組みます。3年目からは国内外の院外研修を行うことも可能です。後期臨床研修プログラムのパンフレットはこちらです。
緩和ケア内科後期研修

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