医学部・大学院講義

医学部・大学院における教育活動をご紹介しています

 

医学部教育・研修

医学部6年生 BSC(選択制臨床実習)

医学部6年生における腫瘍内科での選択型臨床実習では、最終学年の学生の自主性を尊重し、学生と腫瘍内科の実習指導者の協議の上で、「何を学ぶか」「どのように学ぶのか」「なぜ、学ぶのか」について話し合います。

がん診療を通して得られる能力をもとに、全人的に患者さんの診療にあたる態度の習得にあたっては、これまで医学生として履修してきた基礎医学・臨床医学・社会医学および臨床実習での知識と技能を基盤として、診療チームの一員としての責任を担っていきます。

より実地に則した診療参加型臨床実習を行うことにより、帝京大学医学部の卒業アウトカムを達成し、卒後の初期臨床研修を円滑に開始できる基本的診療能力を修得することを目指します。BSC期間に学んだ症例やテーマをもとにしたレポートをもとに、問題解決能力と探究心を培っていきます。

 

医学部5年生 BSL(診療参加型臨床実習)

臨床腫瘍学の講義などで学んだ悪性疾患に関する基礎的知識をもとに、がんに伴う症状、不安や苦痛に向き合う患者さんを支え、科学的根拠に基づく医療を適用するための、問診・診察・診断から治療計画・療養方針の選択に至るまでのプロセスを、EBMの視点を取り入れつつ、診療に参加しながら知識、技術として習得することを目指します。

教科書的な疾患の知識とは異なり、実際の患者さんと日々接するなかで、実地診療ならではの診断(早期診断・確定診断・病期診断)や病態に即した治療(標準治療、緩和ケア、臨床試験・治験)などをクルズス、例題呈示や担当症例として学習し、がん医療に対する総合的な診療エッセンスを修得します。カンファレンスやキャンサーボードへの参加や、ベットサイドでの患者さんとのコミュニケーション、スチューデントドクターとして寄り添いながら学習する態度が重視されます。

2021年度 5年生BSLシラバス

 

学部合同4年生 「医療コミュニケーション演習」

医学部、薬学部、医療技術学部看護学科、(年度により臨床検査学科など)が合同で、がんの症例をもとに、医療・療養・ケアなど多角的な側面から事例検討とグループワークを行い、チーム医療の意義や多職種コミュニケーションの課題と、チーム医療に必要な知識・態度・行動を学びます。のべ2日間で700人近くの学生が、学部学科の枠組みを超えてチームとなり、それぞれの専門性を発揮しながら、医療チームの一員として責任を果たすべく、事前学習とディスカッションへの参加、チーム発表を行います。

患者さんとご家族の個別的な背景や、医療にとどまらない社会的な課題をも把握し、解決の方向を見出すことで、将来のチーム医療を支えるメンバーとしてこれから学ぶべきことを見つめる機会になります。

演習に引き続いて、医学部附属病院の腫瘍内科チームによる、多職種による模擬カンファレンスが、演習を終えたばかりの学生の眼前で繰り広げられます。医師・看護師・薬剤師・管理栄養士・臨床検査技師・医療ソーシャルワーカー・理学療法士など、さまざまな職種が、普段の診療で実践しているやりとりをイメージしながら、チームとしてどのように患者さん・家族を支えていくのか、話し合っていきます。カンファレンスに続いて、登壇した専門スタッフから学生に向けた暖かい励ましのメッセージが寄せられるのも、この演習のハイライトです(2016年度・2018年度と2021年度に実施)。

 

医学部3年生 「臨床腫瘍学」

Harrison’s Principles of Internal Medicine (ハリソン内科学書)を見た人は腫瘍学(Oncology)が臓器別でなく、一つの章として記述されていることに気がつくことでしょう。欧米においては臨床腫瘍学が診療領域として独立しています。

いまや国民の2人に1人が、がんを患う時代になっています。また、国民3人に1人は高齢者という社会にあって、さまざまな併存疾患を有するがん患者さんも増加しています。こうしたなか、がんの診断と治療も年々進歩してきています。

近年分子標的治療薬、免疫チェックポイント阻害薬、そしてゲノム情報に基づく医療が実現するなど、がんの領域は研究・臨床ともに大きな変革のまっただ中にいるといえます。一方で、がんサバイバー(経験者)向けの支援、長期にわたるフォローアップ、希少がん・難治がん、AYA世代のがん、治療と社会生活の両立、経済的な問題など、新たな課題にも直面しています。

臨床腫瘍学統合講義では、がん診療に従事する医師に必要な知識はもちろんのこと、がん診療に直接関連のない分野を目指す医師にとっても、がんの予防、早期発見、治療、療養生活に関する知識を得て修熟しておくことが役に立ちます。人生の最終段階の時期も含めて、診療におけるがん患者さんとの対話、医師としての基本的な診療態度を身につける上で医の原点を学ぶことを目指しています。

2021年度 「臨床腫瘍学」シラバス

 

1学年 学部共通選択科目 「地域健康管理学入門」

国民が何よりも重視し、大きな期待と関心を抱いている医療分野において、これから医学、薬学、医療技術を学ぶ1学年の学生向けに、地域におけるチーム医療の実践に必要な知識・技能、判断力、リーダーシップについて概観します。

これからはじまる専門的な講義や研修の動機づけとすることに加えて、実際の事例の分析や、都道府県の医療計画、市区町村の医療介護福祉計画などをもとにした地域健康管理に関するケーススタディーとグループディスカッションからなる演習を通して、将来のチーム医療、専門職連携のきっかけとするための知識、理論と実践を習得していきます。

医師・看護師・薬剤師など、それぞれの専門性をもとに活躍する、地域住民の健康を管理するメディカルケアマネジャーのような位置付けの役割を果たす広い視野を培い、対話を通して課題解決と実践に結びつけられるための基本姿勢を身につけることを目標としています。

2021年度「地域健康管理学入門」シラバス

大学院教育

大学院共通科目「腫瘍内科学特論」

欧米でがん診療領域を広く担当する領域として独立しているMedical Oncology(臨床腫瘍学)は、臓器横断的にがんの体系的な知識を基盤とする新しい分野です。次々に臨床導入されている分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬などでは、分子マーカー、ゲノム情報による薬剤選択が活用され、各臓器横断的ながん薬物療法が急速に展開されてきています。

この大学院講義ではがんの種類や病理組織型を超えた分子マーカー・遺伝子マーカーによる個別化治療を統合的に修得することを目的としています。総合内科専門医レベルの技量を基盤として、さらにがんの専門的診療を修得している医師、がん患者の日常診療を担当する医師を育成し、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医、日本がん治療認定機構がん治療認定医などの獲得を目指します。

腫瘍内科、総合内科における演習、キャンサーボードでの発表・出席、学術集会や学術論文発表、研修会への参加など主体的で精力的な参画が望まれます。臨床疑問・研究疑問をもとに、将来の新たながん医療をつくりだす研究の企画・立案・実施を、指導教官やスタッフとのディスカッションを交えながら、実践していきます。

2021年度(令和3年度)シラバス

 

腫瘍内科 抄読会

帝京大学医学部内科学講座 腫瘍内科では、毎週月曜日に、最新のがん医療、がん研究に関するトピックに関する抄読会を開催しています。
ご興味のある方はぜひご参加ください。

抄読会予定はこちらから
抄読会

以前のカリキュラム

がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン

「がんプロフェッショナル養成基盤推進」は、大学院教育の一環としてがん教育研究基盤の構築、がん教育改革の推進を目標とし、がん治療の専門医師、専門看護師、専門薬剤師、専門医学物理士などを重点的に養成し、将来、日本のがん医療の発展に大きくつながることを目指します。
帝京大学大学院医学研究科におけるがんプロフェッショナル養成基盤推進のプロジェクト参加に伴い、社会人枠を設けています。
次世代のがん研究・がん診療に携わるがん専門医療人・研究者・指導者などの養成コースを設定し、がん専門医療人養成のさらなる拡大・ステップアップを目指しています。

詳細はこちら(2016年度までの取り組みです)
がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン

 

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